求車登録件数は21年度が47.7%増、3年ぶりプラス
全日本トラック協会と日本貨物運送協同組合連合会が4月4日発表した求荷求車情報ネットワーク「WebKIT」の稼働状況によると、3月末時点の荷物情報(求車登録)件数は前年同月比40.8%増の16万2800だった。
2019年5月以来、21年1月末まで前年水準を割り込んできた後は、同2月から14カ月続けてプラスを記録した。新型コロナウイルスの感染拡大で激減してからの回復傾向が持続している。
情報件数自体はコロナ禍が本格化する前の19年3月(18万8369)には届かなかった。2021年度の累計は前年度比47.7%増の135万1371件で、年度ベースでは3年ぶりに前年実績を上回った。
ただ、ロシアによるウクライナ侵攻が原油価格高騰などで経済に影響を及ぼしており、先行きについては不透明感が強まっている。
19年は豪雨で鉄道貨物輸送がストップして件数が急増した18年からの反動が件数減少の主因。20年以降の件数激減はコロナ禍による国内外の経済情勢悪化が響いた。
一方、3月の求車成約件数は3.0%減の2万6825で、6カ月続けてマイナスを記録した。
3月の成約運賃指数(10年4月=100)は123で、前月比、前年同月比でともに2ポイント上昇した。前月比では2カ月ぶり、前年同月比で9カ月連続のプラスとなった。
(藤原秀行)