ヤマトの「ネコポス」と対照的、攻勢はね返せず
日本郵便が3月31日公表した2月の郵便物・荷物の引受物数によると、荷物のうち宅配の「ゆうパック」は前年同月比5.0%減の7284万7000個だった。前年の実績を11カ月連続で下回った。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い「巣ごもり需要」が盛り上がった影響で利用が急速に伸びた反動に歯止めが掛かっていない。
ゆうパックの中でも特に小型荷物に特化し、ECの商品発送に多く使われている「ゆうパケット」は6.5%減の3199万4000個と14カ月連続の前年割れ。EC利用増加による取扱数の急拡大傾向から一転して不振が続いている。
同じく住戸のポストに入る小型荷物向けの「ネコポス」が好調なヤマト運輸と対照的。ネコポスの料金値下げなどの攻勢をはね返せていない。2021年度の累計ベースでも、1割超の落ち込みとなりそうだ。
2月の郵便物はトータルで0.3%増の10億1509万5000個だった。
(藤原秀行)