投資枠50億円、ロボットやAIなど有望技術の育成目指す
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は12月9日、国内外のスタートアップに投資するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合(通称:NXグローバルイノベーションファンド)」を2023年1月に新設すると正式発表した。
SBIホールディングス傘下でベンチャー投資を手掛けるSBIインベストメントと組み、CVCファンドを新設。有望な技術を持つスタートアップの事業をバックアップし、物流領域のDXを促進、自社の業務効率化にもつなげていきたい考え。
CVCファンドのロゴマーク(プレスリリースより引用)
NXHDは日本通運時代の2021年12月、SBIインベストメントなどのベンチャーキャピタル3社に出資する方針を公表していた。CVCファンドの運用を開始し、より取り組みを強化する。
CVCファンドは運用期間が10年、投資額は1社につき数千万円から数億円とすることを想定している。CVCファンドの運用額は50億円で、その99.5%はNXHDが出資している。
ロジスティクスやビッグデータ解析、ロボティクス、自動運転、ブロックチェーン、ドローン、宇宙といった領域で、有望な技術やサービスを持つスタートアップへ投資する。
NXHDはCVCファンド立ち上げと同時に、社内に投資先企業との共同事業検討などを担う専門部署を新設する予定。
(藤原秀行)