【現地取材・独自】「第2回スマート物流EXPO」、東京ビッグサイトで開幕

【現地取材・独自】「第2回スマート物流EXPO」、東京ビッグサイトで開幕

先進技術駆使した自動化・省人化のソリューション多数登場

物流業界向けの自動化・省人化技術などを取り扱う専門展「第2回スマート物流EXPO」(主催・RX Japan)が1月25日、東京・有明の東京ビッグサイトで開幕した。

「スマート物流EXPO」は昨年10月に名古屋市内で初めて実施しており、今回は初の東京開催となった。1月27日までの会期中、国内外の企業がロボットやIoT、AIなどの先進技術を駆使した製品やソリューションを提案している。

同時に開催しているウェアラブル技術の展示会などと合わせて、約1400社が出展している。


物流業界関係者らで込み合う会場

ノルウェーのAutoStoreの日本法人AutoStore System(オートストアシステム)は基幹製品の自動倉庫システム「AutoStore」を出展。製造業や小売業など幅広い業態で採用が広がっている実績をアピールしている。

フランスの新興ロボットメーカーEXOTEC(エグゾテック)の日本法人EXOTEC NIHON(エグゾテック二ホン)は、「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリングが導入し、家電量販大手のヨドバシカメラも採用を決めた、3次元走行ロボットを活用した自動ピッキングシステム「Skypod(スカイポッド)」を公開している。


AutoStore


Skypod

中国の海柔創新(HAI ROBOTICS、ハイロボティクス)の日本支社HAI ROBOTICS JAPANは、ACR(Autonomous Case-handling Robot、自動ケースハンドリングロボット)「HAIPICK A3-L」を国内で初めてお披露目。タイヤ、トレイ、リール品など様々な形状の商材に対応できるのが特徴と説明している。


HAIPICK A3-L

TBグローバルテクノロジーズは、運搬作業を省力化できるユニークなロボット「CoRoCo(コロコ)-S100」を紹介。ハンドルを持って歩けば自動的に追従する。100kgまで運搬が可能だ。狭い工場などでも容易に作業の機械化ができるのがメリットとPRしている。


CoRoCo-S100

京セラコミュニケーションシステムは、低価格・低消費電力・長距離伝送が特徴で欧州を中心に70か国以上で普及が進む通信方式「sigfox(シグフォックス)」を使ったソリューションとして、パレットやかご車など物流資材の現在位置を可視化したり、市中在庫の出荷・発送などを把握したりできる「SeeGALE(シーゲル)」を展示。


京セラコミュニケーションシステムのブース

アルプスアルパインも物流現場で使う台車などの位置情報を監視し、紛失や盗難、資材の偏りを防ぐシステムを公開。独自のセンサアルゴリズムと低消費電力回路設計を採用し、無充電で約10年稼働できるようにしたのがアピールポイントになっている。


アルプスアルパインのブース

(藤原秀行)

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