温室効果ガス排出量算定など手掛けるゼロボード、シリーズAで24.4億円の資金調達実施

温室効果ガス排出量算定など手掛けるゼロボード、シリーズAで24.4億円の資金調達実施

人材採用と海外展開に積極投資

温室効果ガス排出量算定・開示・削減を支援するソリューション「zeroboard」を展開しているゼロボードは2月15日、シリーズAラウンド(事業拡大期)として第三者割当増資による資金調達を実施し、ファーストクローズとセカンドクローズの合計調達額が24.4億円に達すると発表した。

今回のシリーズAラウンドではKeyrock Capital Managementがリード投資家を務めた。ファーストクローズは同社のほか既存投資家のDNX Ventures、インクルージョン・ジャパンと新たにジャフコ グループ、DBJキャピタル、Coral Capitalの合計6社を引き受け先として、19.8億円の資金調達が完了している。

セカンドクローズは長瀬産業、関西電力、三菱UFJ銀行、岩谷産業、豊田通商、住友商事、FFGベンチャービジネスパートナーズ、オリックス、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、デライト・ベンチャーズ、U3イノベーションズの合計12社を引き受け先として、4.6億円の投資契約締結が済んでいる。

引き続きサードクローズを予定しており、シリーズAの調達総額は約25億円に上る見込み。

ゼロボードは2021年3月、国内で初めて温室効果ガス排出量をクラウドで算定・可視化するサービス「zeroboard」を発表。21年7月にベータ版を、22年1月にプロダクト版をそれぞれリリースした。

その後、同年7月にカーボンフットプリント(製品別・サービス別排出量)の算定機能を業界に先駆けて公開、同年10月には導入社数2000社を達成した。海外を含めたサプライチェーン排出量算定をさらに推進するため、新たに中国語とスペイン語の実装も完了した。

今回調達した資金は「zeroboard」のプロダクト機能開発加速化、顧客伴走型で支援するカスタマーサクセスなど専門人材の採用強化、グローバルなプラットフォームを目指す海外展開に活用する方針。


(左から)Coral Capital・ジェームズ・ライニー氏、ジャフコグループ・藤井淳史氏、インクルージョン・ジャパン・吉沢康弘氏、ゼロボード・渡慶次道隆氏、Keyrock Capital Management・ジョナサン・シー氏、DNX Ventures・倉林陽氏(ゼロボードオフィスで撮影)

(藤原秀行)※いずれもゼロボード提供

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