Chompy、フードデリバリーから5月15日に撤退

Chompy、フードデリバリーから5月15日に撤退

競争激化受け、スマホ注文システム開発など包括支援サービスに注力

料理の配達を手掛けてきたスタートアップのChompy(チョンピー)は5月15日いっぱいでデリバリーサービスを終了する。

同社は2019年設立。20年にまず東京・渋谷で人気の料理店のメニュー配達をスタートした。東急百貨店と組んで、デパート地下(デパ地下)店舗の料理なども届けていた。

サイバーエージェントやディー・エヌ・エー(DeNA)系のベンチャーキャピタルから資金を調達するなど、事業を拡大させていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大に伴う“巣ごもり需要”が一段落し、デリバリー利用が以前ほど大きく伸びなくなった一方、事業者が増え、収益を挙げる環境が厳しくなっていた。

Chompyは今後、飲食店向けにフードデリバリーの注文用スマートフォンアプリ開発などを包括的にサポートする「All in Oneモバイルオーダーサービス」の展開に経営資源を集中する。

フードデリバリーはコロナ禍で利用が増えたのを受け、海外勢を含めて新規参入が相次いだが、ドイツのデリバリーヒーローや米国のドアダッシュ、中国のDiDIFoddが既に日本市場から撤退するなど、競争が激化している。


(Chompy提供)

(藤原秀行)

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