センコーグループ、「2024年問題」受け静岡・浜松に大型のトラック中継輸送専用施設を設置へ

センコーグループ、「2024年問題」受け静岡・浜松に大型のトラック中継輸送専用施設を設置へ

24年8月営業開始、

センコーグループホールディングス(GHD)は9月22日、泰久)は、新東名高速道路の浜松SAスマートIC(静岡県浜松市)近くに2024年8月、同社グループとしては初めて、トラック中継輸送専用の大型施設を開設すると発表した。


新施設完成予想図(プレスリリースより引用)

トラックドライバーの長時間労働規制強化に伴う物流現場の混乱が懸念されている「2024年問題」に対応するのが狙い。敷地面積は約1万5000㎡で、2024年8月のオープンを見込む

センコーGHDは関東~関西間のトラック輸送では、納品先での荷役作業、休憩時間などを含めると、従来の業務量を時間内に完了させることが困難になるほか、ドライバー1人による1車2日運行も不可能になると指摘。中継輸送を実施し、規制強化を乗り越えるため、新拠点の整備に踏み切った。

新施設は東名高速道路の東京ICから約230km、名神高速道路の吹田ICから約250kmと、東阪間のほぼ中央に位置するため、関東、関西のいずれからも日帰り運行することが可能で、浜松SAスマートICから約1kmの至近距離にあり効率的な運行が可能と想定している。

新施設の駐車可能台数は約50台と、中継輸送専用としては業界屈指の規模になる見込み。荷役、簡易保管設備も併設することで、貨物の積み替えによる中継輸送にも対応する。

開設後はドライバー専用のシャワーや休憩室、仮眠室も完備する予定で、他の中継輸送専用施設にはない機能も備える。多彩な輸送手段を有する自社グループの強みを活かし、輸送区間の前半を鉄道コンテナで運び、新施設で貨物をトラックに積み替え、後半を陸上輸送するなど、マルチモーダル交通体系を見据えた新たな長距離輸送サービス提供の拠点としても活用する。

さらに25年2月、新施設に隣接して3温度帯の大型倉庫も建設し、2024年問題対応のため、東阪間に新たな在庫拠点を設けたい荷主の需要開拓や、静岡県西部エリアでの倉庫事業拡大を図る。倉庫は地上6階建て、延床面積は2万6700㎡を計画している。

<新施設の概要>
所在地:静岡県浜松市北区都田町
敷地面積:15,000㎡
設備:トラック駐車場(約50台)、アメニティ施設(シャワー、更衣室、休憩スペース、仮眠室、売店、トイレ)※開設時は駐車場のみ先行オープン
開設時期:2024年8月

<新倉庫の概要>
所在地:静岡県浜松市北区都田町
建物構造:鉄骨造 地上6階建て
敷地面積:16,700㎡ 
延床面積:26,700㎡
設備:貨物用エレベーター、垂直搬送機
開設時期:2025年2月

(藤原秀行)

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