11月の米国向け海上コンテナ、13%増で3カ月連続プラス

11月の米国向け海上コンテナ、13%増で3カ月連続プラス

米デカルト・データマイン調査、中国は2桁の伸び

米調査機関デカルト・データマインが12月12日公表した海上コンテナ輸送量実績調査結果によると、11月のアジア主要10カ国・地域発米国向け(往航)輸送量は前年同期比13.2%増の149万3964TEU(20フィートコンテナ換算)だった。

米国の金利高や物価上昇が消費の重しとなり、2022年の後半から前年実績より2桁の落ち込みが続いてきたが、今年9月からは3カ月続けて前年実績を上回った。

世界から米国向けの輸送量全体を見ても、11月は8.0%増の209万9589TEUとなった。貿易量が回復基調を見せている。

10カ国・地域別の11月実績を見ると、このうち7カ国が前年実績を上回った。シェア5割強で取扱量が圧倒的に首位の中国は13.1%増の85万1127TEUで、13カ月ぶりに前年実績を超えた9月から3カ月連続のプラスを記録した。

取扱量2位の韓国は10.2%増の17万5614TEU、3位のベトナムは32.1%増の14万8175TEU、4位のシンガポールは18.8%増の7万1813TEUで上位国・地域は総じて前年実績比で堅調をキープした。日本は17.8%増の3万4879TEU。

11月の主要品目別実績は、上位10品目の全てがプラス。トップの家具類は14.2%増、2位の機械類は7.7%増、3位の電子電機は15.2%増などとなった。

米国発アジア主要10カ国・地域向け(復航)の10月分は3.7%増の46万8878TEU。トップの中国向けは2.2%増の13万5969TEU、2位の日本向けは12.0%減の4万8474TEU、3位の韓国向けは10.6%減の4万8147TEUだった。

(藤原秀行)

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