注意喚起サインで安全確保&業務効率UP
~「見ればわかる化」で物流クライシスに挑む~
特許技術を活用した注意喚起サインを開発する株式会社アイエヌジーが、物流の2024年問題に対応して、現場の安全に配慮しながら業務効率を上げるという独自の視点に立った提案をしている。それが「見ればわかる化」サインだ。
「見ればわかる化」サインとは、読んで字のごとく、その場の注意事項や行動ルールが一目で分かる床サインのこと。
会社の信頼と従業員の安全を守り、業務の効率化を推進する仕組みとして、物流業界のみならず製造現場においてもその価値が評価されている。施工依頼だけにとどまらず、施工の内製化を含む導入の問い合わせが増えている。
2024年問題に独自の提案
物流の2024年問題の当面の焦点は、ドライバーの荷待ち時間の削減だ。納品や荷受けの待機時間、積み下ろしや検品などの荷役時間を短縮しなければならない。そのため倉庫側では作業の機械化やシステム化への投資が活発化している。
機械化やシステム化が進めば当然ながら庫内の動線は変わる。ルールも変わる。そうした変化を現場の作業員に確実に伝えて、新しい運用と安全の徹底を指導するには相応の時間が必要だ。
だが、設備やシステムの導入ばかりに予算や労力が割かれて、現場にしわ寄せがいくような状況を生み出してはいないだろうか。さらには最も重要視されるべき従業員の安全対策がおろそかになってはいないか。
そうした問題を放置したままでいれば近い将来、その会社の社会的信頼を揺るがすような深刻な事態を引き起こしかねない。アイエヌジーはそう警鐘を鳴らす。
様々な時間的制約を抱える現場で、ルールや注意事項を徹底するための手段が「見ればわかる化」だ。守るべきルールを守るべき場所に表示する。危険な場所に、誰にでも目に留まる大きさで、目に留まりやすいデザインで、なぜそこが危険なのか、リスク低減のためにどう行動すべきなのか、文字やマークで表示するのだ。
できなかったことを特許技術で可能に
床面に安全対策のサインを表示するという発想は従来からあった。立ち入り禁止ゾーンやモノを置いてはいけない場所、注意喚起が必要な場所などに、床に色を塗ったり、テープを貼ったりしているのを目にする。
しかし、人やフォークリフトが何度も行き交う床の塗装は、すぐに黒く汚れて読めなくなる。テープは擦り切れてなくなってしまう。それが補修されることもなく放置されているのが多くの現場の実態だ。
アイエヌジーは、そのような従来の塗装やテープによる安全表示サインの問題点を、特許取得済みの特殊印刷技術を用いることで解決した。視認性がよく、耐久性も備えた表示を実現することで、現場の安全管理に驚くほどの効果をもたらしている。
従来の床塗装は重ね塗りが必要で、その場所を3日~5日封鎖しなければならなかった。しかし、アイエヌジーの注意喚起サインは、人が行き来するだけであれば施工後約2時間、リフト等でも6時間程度でその場を開放できる。
一日の業務終了後に施工すれば、翌朝から通常業務に入れる。あるいは施工を2日に分けて半分ずつ行い、通路も片側だけ通行できるようにすることで、まったく業務を止めずに施工することさえできる。
さらに、アイエヌジーの注意喚起サインは、専用の剥離剤で容易に剥がすことができる。原状回復が瞬時に終わる。
棚番号を床に印刷したロケ札
安全対策と効率化を両立
あるユーザーは業務効率化をキーワードに、庫内ロケーションを示す管理用バーコードの表示にアイエヌジーの「見ればわかる化」サインを利用している。従来は紙に印刷したバーコードをパウチして倉庫の床や壁に貼り付けていた。しかし、剥がれたり飛ばされたりしてなくなってしまうことがよくあった。
時間に追われている現場では、管理コードを探す時間的なムダと、急がねばならないという焦りからミスが生じやすくなる。事故につながることもある。そこで「見ればわかる化」サインの耐久性に注目して、それまでのパウチと置き換えた。
常にスムーズに管理コードを読み込めるようになったことで、作業者のストレス低減にもつながった。現場からは多くの喜びの声が上がっている。
「見ればわかる化」サインは、庫内で働く人々の安全を確保するだけでなく、人に寄り添った業務改善を可能にする。新しく配属された作業員でも、その場所に行けば守るべきルールがわかる。そうした現場を作ることで、現場の管理者は貴重な労働時間を割いて何度も繰り返し作業を指導する必要がなくなり、本来業務に集中できる。
そして注意喚起をしていることが誰にでも一目で分かるようにしておけば、万が一その場所でルール違反による事故が発生しても、会社が安全配慮義務違反に問われることはない。会社の安全対策を見える化することで、会社自体を守ることにもつながるのだ。
ドライバーに注意を促す床サイン
人とロボットの協働にも不可欠
現場の労働力不足に伴い機械化やシステム化が進むのは自然の流れだ。完全に自動化された無人倉庫もいつかは登場するだろう。しかし、そこに行き着くまでには、まだまだ時間がかかる。
機械化やシステム化は必ずしも安全を保証しない。むしろ機械化やシステム化の推進は、それに伴う安全対策を必要とする。「見ればわかる化」サインの必要性はより高まっていくことになるだろう。
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