エアロジーラボやエアロダインジャパンが実証実験の様子公表
エアロダインジャパンは7月14日、エアロジーラボは7月19日それぞれリリースを出し、千葉市で同社などが実施した「レベル3」(無人地帯上空を補助者なしで目視外飛行)の医薬品配送実証実験の様子を公表した。
実証実験は日本調剤の谷津薬局で交付した医薬品を、千葉市の高齢者施設「プレザンメゾン美浜」までドローンを使って配送した。往復約25kmのルートで、目的地では医薬品をウインチを用いて積み降ろしし、無着陸で離陸ポイントまで帰還した。SBS即配サポートやOKUMA DRONEも参加した。
既に実験に参加した各社がそれぞれリリースを出している。
ウインチを搭載した「AeroRange G4-S」(エアロジーラボ提供)
当日は海風が強く吹くなど、良好とは言えないコンディションだったが、飛行時および荷物降下時にも安定して飛行できることを確認した。
目的地(医薬品リリースポイント)上空(エアロジーラボ提供)
エアロジーラボの開発するエアロレンジシリーズは、エンジンジェネレーターを搭載したハイブリッド型のドローンで、3時間を超える飛行時間が特徴。その性能が、今回のような、ウインチを使った医薬品の配送オペレーションに活用できることが技術的に検証されたとみている。
この他に、別のデバイスへの応用、測量や点検などの用途でも技術実証を重ね、社会的意義の高いモビリティとして、幅広く活用されることを目指す。
ウインチを用いて荷物を降下させる様子(エアロジーラボ提供)
ウインチで荷物を取り扱う様子(エアロダインジャパン提供)
飛行するドローン(エアロダインジャパン提供)
医薬品を入れて運んだ容器(エアロダインジャパン提供)
【機体の概要】
名称:AeroRange G4-S(マルチローター型ハイブリッドドローン)
最大飛行時間:200分(3.0kg搭載時:150分)
最大ペイロード:7.0kg
サイズ:1,280mm(ローター間)
乾燥重量:12.3kg
機体(エアロジーラボ提供)
(藤原秀行)