楽天、自動配送ロボットによる小売店・飲食店の商品配送サービスを東京・晴海周辺で開始

楽天、自動配送ロボットによる小売店・飲食店の商品配送サービスを東京・晴海周辺で開始

都内では初、自動走行&遠隔操作でスタバなどの商品を毎日お届け

楽天グループは11月6日、自動配送ロボットによる小売店や飲食店の商品配送サービス「楽天無人配送」を、東京都中央区晴海全域、月島と勝どきの一部で同日、提供を開始したと発表した。

同社は2022〜23年、茨城県つくば市で西友の商品などを届ける同様のサービスを展開していた。自動配送ロボットによる配送サービスを都内で提供するのは、同社としては初めて。

つくば市では自動配送ロボットに監視員が随行していたが、晴海では人が付かず、自動走行と遠隔操作で運行する。


自動配送ロボット

ユーザーはスマートフォン向けの専用サイトから注文し、自動配送ロボットが配送する「スターバックス コーヒー 晴海 トリトンスクエア店」「スーパーマーケット文化堂 月島店」「吉野家 晴海 トリトンスクエア店」の合計3店舗の商品を、指定した場所で受け取ることができる。

温かい料理や冷たい飲み物、生鮮・冷凍食品、日用品など5300品以上の商品を取り揃え、忙しい日の食事、日常の食材や生活必需品の購入、急な日用品の調達など、様々な場面で暮らしをサポートする。

配達場所は晴海周辺のマンションやオフィス、公園などの62カ所を設定しており、在宅時に加えて仕事の合間、外出時などでも利用できる。

年末年始などの一部を除き、夜間や雨天時を含めて毎日サービスを提供。配達時間は最短30分から最長6日先までの午前10時~午後9時のうち15分ごとの枠から指定が可能。配送中の自動配送ロボットの現在地や到着予定時刻も専用サイトで確認できることから、商品を受け取るために長時間待機する必要がないとみている。

到着時は、自動音声電話とSMSで通知する暗証番号を機体の操作パネルに入力すれば商品を受け取ることができる。

使用する機体は米国のロボットメーカーCartken(カートケン)が開発し、三菱電機グループのメルコモビリティーソリューションズが今回のサービス向けに調整したものを採用。高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した自動走行機能と衝突回避機能を備え、一般社団法人ロボットデリバリー協会の安全基準に基づく審査にも合格済み。

自動走行および遠隔監視・操作の下、最高速度5.4km/hで走行する。楽天も独自にロボット配送の専用サイトや配送管理システムを開発・構築しており、複数台同時運行のロボット配送におけるオペレーションを最適化する。

■サービス概要(2024年11月6日時点) ※対象店舗、配送商品数、配達場所は順次拡大する予定

・サービス開始日: 2024年11月6日(水)
・対象店舗(五十音順): 「スターバックス コーヒー 晴海 トリトンスクエア店」「スーパーマーケット文化堂 月島店」「吉野家 晴海 トリトンスクエア店」
・配送商品数: 5,300品以上
・配達場所: 晴海1丁目~5丁目と月島2丁目、4丁目の一部と勝どき2丁目の一部における62カ所
・営業日: 年末年始などの一部を除く毎日
・配達時間: 10:00~21:00 ※各店舗の営業時間が異なるため、詳細は専用サイトをご覧ください。
・配送料(商品代は除く): 100円(税込) 
・支払い方法: クレジットカード、「楽天ポイント」、「楽天キャッシュ」
・利用方法:

■使用機体
・メーカー: Cartken
・型式: Model C
・機体サイズ: 長さ71 cm × 幅45.5cm × 高さ120cm
※高さは視認性確保のための旗を含む(旗を除くと61.8cm)
・積載容量: 約24 L
・最高速度: 5.4 km/h


信号機が青になるのを待つ自動配送ロボット


走行する様子


自動配送ロボットから荷物を受け取る様子

(藤原秀行)※いずれも楽天グループ提供

テクノロジー/製品カテゴリの最新記事