国交省の拘束状況調査結果、運転は40分減少
国土交通省は2024年12月25日の「第17回トラック輸送における取引環境・労働時間改善中央協議会」(座長・野尻俊明流通経済大学名誉教授)で、トラックドライバーの運行状況に関する調査結果を報告した。
24年度は1運行当たりのドライバーの平均拘束時間が11時間46分で、20年度の12時間26分から約40分減少した。
内訳を見ると、運転時間が20年度の6時間43分から5時間54分に短縮。24年度にスタートしたトラックドライバーらの残業規制強化などが影響したもよう。
半面、荷待ちと荷役を足した時間は24年度が3時間2分で、20年度の3時間3分からほぼ変わらなかった。
政府は昨年6月に定めた「物流2024年問題」への対策を盛り込んだ政策パッケージの中で、1運行当たりの荷役・荷待ち時間を2時間以内に抑えるとの目標を掲げているが、現状では達成できていない。
調査は20年度が21年1月下旬から3月3日、24年度が昨年9月19日から11月30日までそれぞれ実施した。回答の運行数は20年度が1315、24年度が2544だった。
(国交省資料より引用)
(藤原秀行)