次世代モビリティの運行や貨物鉄道輸送との連携を想定
三菱地所系の東京流通センター(TRC)と南海電気鉄道は4月30日、自動運転トラックなどの次世代モビリティや貨物鉄道輸送との連携(モーダルコンビネーション)を活用した東京~大阪間の幹線輸送経路構築など、物流効率化で業務提携すると発表した。
南海の物流施設とTRCの物流施設がそれぞれ持つ強みを生かし、より効率的な物流網を整備、「物流2024年問題」などの課題解決を図る。
南海電鉄が大阪で展開している東大阪・北大阪流通センターと、TRCが東京・平和島に構えている東京流通センターは、高度経済成長期における人口や自動車の増加などで生じた流通機能と都市機能の低下を食い止めるため、それぞれ関西圏と関東圏の交通要衝地に一大流通拠点として整備。半世紀以上にわたり日本の物流機能を支えてきた。
今回の提携で、両社の物流施設をつなぐ輸送経路を設定するだけにとどまらず、自動運転トラックなど次世代モビリティの運行や、貨物鉄道輸送との連携といった点でも協力する。
(藤原秀行)※いずれも両社提供