安田倉庫が新中計、「メディカル物流」成長へ羽田空港近隣に医療機器専用拠点開設など表明

安田倉庫が新中計、「メディカル物流」成長へ羽田空港近隣に医療機器専用拠点開設など表明

インドネシア・ジャカルタに倉庫建設も

安田倉庫は5月7日、2025~27年度を対象とする新たなグループの中期経営計画を公表した。

グループ企業が連携して輸配送機能の強化や国際物流の拡充を図る路線を明示。最終の27年度(28年3月期)の連結業績目標として、営業収益(売上高に相当)が820億円(25年3月期実績751億円)、営業利益が45億円(35億円)、ROE(自己資本利益率)が5.5%以上(3.0%)と設定している。

 
 

具体策として、国内はグループのオリエント・サービスが26年に愛知県春日井市で危険物倉庫の建設に着手するなど、拠点の機能拡充・新設を推進。国際物流はインドネシアでジャカルタに至近の工業団地内に倉庫を建設するなど、アジア・太平洋地域で事業基盤を強化する。

医薬品・医療機器の「メディカル物流」をさらに伸ばすため、首都圏の羽田空港に近接したエリアに医療機器専用の物流拠点「(仮称)羽田営業所」を26年に完成させることや、医療機器の洗浄業務を首都圏から北海道、九州の拠点へ広げていくことなどを打ち出している。

物流事業では拠点の大規模刷新などに290億円を投じるほか、IT・DX領域として基幹システムの機能拡充や自動化機器の導入などに30億円を充てる方針を示している。

(藤原秀行)

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