アズワン、中小規模医療機関の介護用品など発注・在庫管理DX支援サービス開始

アズワン、中小規模医療機関の介護用品など発注・在庫管理DX支援サービス開始

1200万点超のアイテムをECで容易に調達、ICタグで発注書作成など不要に

アズワンは9月18日、人手不足や業務の属人化に直面している中小規模の医療機関を対象に、発注から在庫管理までを一貫してサポートする病院向けDX支援システム「Mare’s(マーレズ)」の提供を開始したと発表した。

日々の業務に不可欠な物品を簡単に注文できるeコマース機能に加え、RFID(ICタグ)技術を活用して在庫管理・発注業務を自動化する機能を備えている。病院との実証実験では発注業務に要する時間の短縮や、発注ミスの削減といった効果を確認したという。



医療従事者が本来の専門業務に集中できる環境を実現し、医療現場の業務効率向上を図る。

「Mare’s」は、「簡単な購買(eコマース)」と「手間いらずの在庫管理」を両立する2つのサービスで構成。

病院向けeコマース「Mare’s order」は看護用品や介護用品、感染対策資材を中心に1200万点を超えるアイテムを取り扱う。カタログでは見つけにくかった医療用品・医療機器もキーワードで簡単に検索・注文できるため、価格や納期確認に時間がかかっていた負担を削減して購買業務の効率化を促進する。

院内物品管理システム「Mare’s 物品管理」は、在庫管理と発注業務の手間を抜本的に省力化。物品にあらかじめ貼付したカード型ICタグを、医療スタッフが物品使用時に専用ポストへ投函するだけで、使用した物品の補充指示までを自動で済ませることができる。

専用ポストは帝人フロンティアのカードポスト型「レコファインダー」を採用。従来、病院内で対応していた在庫確認や発注書作成が不要になり、特に手作業が中心となっていた業務の負荷を軽減できると見込む。

さらに、ケース単位の物品小分けや部署ごとの梱包、ICタグ貼付といった作業をアズワンの物流センターで代行するサービスも提供可能にしており、現場の作業を包括的に支援する。



(藤原秀行)

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