需要変動への対応や部材納入遅れといった調整業務の自動化を視野、研究開発促進
NECと沖電気工業(OKI)、豊田通商、東京農工大学、中央大学、名古屋工業大学、新規事業創出を目指すBIRD INITIATIVEは9月17日、独自組織「自律調整SCMコンソーシアム」を設立したと発表した。
全部で33の企業などが会員として参加。郵船ロジスティクスや日新、ANACargoといった物流企業も名を連ねている。
サプライチェーンで日々発生している「企業・組織・個人間での利害や挙動の調整業務」を劇的に効率化するため、先進技術を生かして実用的な調整業務フローの整理と検証、発展・普及を図ることを目指す。各種ソリューションを手掛ける事業者や利用する企業、学術専門家らが集まり、技術の実用化に向けた検討などを進める予定。
製造業の需要変動への対応や部材の納入遅れといった関係者の調整が必要な事例を選定、実際に先進技術を投入して調整業務の自動化・効率化の効果と課題を見極めていく見通し。研究会や発表会も開催し、関係者間の人的交流を促進することも想定している。
解決を目指す問題のイメージ(NECなど提供)
会員は9月17日時点で以下の通り。
▼一般会員
NEC
沖電気工業(OKI)
BIRD INITIATIVE
一般社団法人サプライチェーン情報基盤研究会
日本総合研究所
伊藤忠テクノソリューションズ
NECソリューションイノベータ
アビームコンサルティング
▼ユーザー会員
豊田通商
郵船ロジスティクス
VAIO
一般財団法人日本立地センター
菊池製作所
三菱重工業
NECプラットフォームズ
日新
ネクスティエレクトロニクス
豊通物流
伊藤忠インタラクティブ
TMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)
駿河精機
ANA Cargo
平河ヒューテック
▼学術専門家委員
渥美坂井法律事務所・外国法共同事業
藤田桂英准教授(東京農工大学)
西成活裕教授(東京大学)
和泉潔教授(同)
津村幸治准教授(同)
大塚孝信准教授(名古屋工業大学)
工藤裕子教授(中央大学)
一般社団法人ジャパンイノベーションパーク
産業技術総合研究所
伊藤孝行教授(京都大学)
(藤原秀行)