ラピュタロボが紅の豚・マダムジーナのレストランをイメージ、多様な食文化に配慮の無料社員食堂オープン

ラピュタロボが紅の豚・マダムジーナのレストランをイメージ、多様な食文化に配慮の無料社員食堂オープン

ベジタリアンにも対応、積極的な意思疎通促す場目指す

ラピュタロボティクスは6月8日、様々な国籍を持つ社員が在籍していることを考慮し、ベジタリアンなど多様な食文化や価値観に配慮したメニューを提供する無料の社員食堂「Gina’s Lounge(ジーナズ・ラウンジ)」を本格導入したと発表した。

同社の東京オフィスは各専門分野のプロフェッショナルを世界中から採用しており、今は20カ国以上の国籍を持った約120人が働いている。新たな社員食堂はそれぞれの社員の食文化や価値観を尊重し、社員同士が違いを理解し、意思疎通を円滑かつ活発に行えるようにするのが狙いだ。


社員食堂の名前のイメージ(以下、いずれもラピュタロボティクスウェブサイトより引用)

「Gina’s Lounge」は、スタジオジブリが制作した有名なアニメ映画「紅の豚」に登場する女性のマダムジーナによる作品中のワンシーンをイメージして名付けたという。彼女が営んでいたレストランは、世界中からパイロットが集まり、食を通して活発にコミュニケーションが行われていたことに着目。同じく積極的にコミュニケーションが展開され、イノベーションが創出される場所にしたいとの思いを込めている。

日替わりのランチメニューは和食を中心としつつ、ベジタリアン向けのメニューなど、各社員が持つ宗教上の食制限といった異なる事情を考慮して決定。全ての社員が問題なく気軽に食堂へ集まり、会話を楽しみながら過ごせるようにしている。さらに、日本以外の国の出身社員に、日本食の魅力を知るきっかけを作り、食生活を健康的にしてもらいたいとの思いもある。


食堂の様子

ちなみに、ある日のランチメニューを見てみると、

メイン肉:チキンのロースト韓国風ソース
メイン魚:サバの中華風おろしポン酢添え
メイン(ベジタリアン):ベジミートボール
メイン(ベジタリアン):ゴロゴロ野菜の黒酢あん
サイド:茄子とパプリカの韓国風サラダ
サラダ:グリーンサラダ
ごはん:白米
スープ:豆腐とレタスの中華ス―プ

…と、実にバラエティに富んだ内容で、うらやましいの一言。

先を見通しにくい現代では、ダイバーシティ(多様性)を重視し、様々な視点の意見を生かしていくことが企業の成長にとって不可欠となっている。ラピュタロボティクスの取り組みは、まさにそうしたことを体現していると言えそうだ。

(藤原秀行)

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