料理や日用品取り扱い、住民や来島者の利便性向上図る
出前館は2月16日、ドローン技術開発のエアロネクストと連携し、2月5～9日に東京の八丈島（八丈町）でドローンによる配送実験を実施したと発表した。
期間中にテストを含めて計11回飛行し、料理や日用品を届けた。
具体的には、交通が不便な地域に住む島民への買い物支援や観光施設との連携を想定。ドローンによる配送先を2カ所（中之郷運動場とリードパークリゾート八丈島）設置し、店舗が多く集まる地域にほど近い八丈プラザ公園からドローンで空輸した。
注文者が出前館のデリバリーサービス用アプリで注文すると、配送スタッフが商品を受け取り、ドローン離陸場所の八丈プラザ公園まで陸送でまず商品を集め、ドローンに積み込んだ。そこから、中之郷運動場まで片道約約9.6kmを約22分、リードパークリゾート八丈島まで片道約7.9kmを約19分でそれぞれ飛行し、注文者に届けた。
出前館は八丈島で自動車を運転できなくなった高齢者らの島民や来島者の利便性向上を目的に、2022年12月1日から23年2月14日まで配達代行によるデリバリーサービスの試行導入を展開してきた。
配送の担い手不足がさらに深刻化する未来を見据え、中長期的に新たな配送手段を確立するため、併せてドローンによる配送実験も行った。出前館とエアロネクストはデリバリー試行導入事業と合わせて分析・効果検証を進め、島内での実装に向けた課題整理などを行う予定。
実験当日の様子
ドローン飛行ルート
実験の流れ
（藤原秀行）※いずれも出前館提供
