今年10月の完成目指す
ヤマト運輸は4月13日、2023年3月20日に発行した、物流領域における温室効果ガス排出量算定基準の国際規格「ISO14083:2023」に基づいた温室効果ガス排出量可視化ツールの開発に着手したと発表した。
新たな国際規格はトラック輸送だけでなく、航空・海上輸送などあらゆる輸送手段やターミナルも含めた算定基準となっている。様々な企業のScope3（企業が間接的に排出するサプライチェーンの排出量）で、ヤマトの輸送による温室効果ガス排出量について、より実態に即した算出が可能になると見込む。
可視化ツールは今年10月の完成を目指している。
物流領域の温室効果ガス排出量の算出は、各社・各国が様々な基準を採用しているが、サプライチェーンのグローバル化により、国際規格の必要性が高まっていることを重視している。
ヤマトグループは2022年7月に欧州最大の宅配ネットワークを持つDPDグループと、物流の温室効果ガス排出量の可視化と環境分野での協力に向けた基本合意書を締結し、国際規格「ISO 14083:2023」の算定基準づくりにも参画するなど、積極的に取り組んできた。
今後は「ISO 14083:2023」の則って、より実態に即したグローバルでも活用できる可視化ツールの開発を進める。
（藤原秀行）※ヤマトHD提供
