アルプス物流、ヨドバシカメラなど採用の仏エグゾテック製自動ピッキングシステムを導入へ

アルプス物流、ヨドバシカメラなど採用の仏エグゾテック製自動ピッキングシステムを導入へ

名古屋新倉庫で採用、業務の大幅な効率化図る

フランス産業界初のユニコーン(時価総額10億ドル=1400億円=以上の非公開企業)となった新興ロボットメーカーEXOTEC(エグゾテック)の日本法人Exotec Nihon(エグゾテックニホン)は5月23日、アルプス電気系のアルプス物流と、エグゾテックが扱っている3次元走行ロボットを活用した自動ピッキングシステム「Skypod(スカイポッド)」の導入・運用に向けた契約を締結したと発表した。

Skypodシステムは12mの高さまで昇降する3次元立体走行自動搬送ロボットによって高密度で商品を保管できるのが特徴。負荷の高い従業員の手作業を自動化し、倉庫業務全体を効率化することでフルフィルメント時間の短縮を実現する。

日本では「ユニクロ」を展開しているファーストリテイリングや、家電量販店大手のヨドバシカメラが物流現場に採用したことで知られる。

Exotecはシステム導入前のヒアリング・コンサルティングから導入後の継続的なメンテナンスまで、一貫したソリューションを提供、既存の自動倉庫との差別化を図っている。

アルプス物流は、高度な取り扱い技術が必要な電子部品を主要貨物として、世界各国で運送・保管・輸出入・商品販売を一貫して提供している。電子部品それぞれが持つ「物流個性」に合わせたサービスにより、在庫の低減、リードタイムの短縮など顧客の生産革新・物流革新を支援している。

より高品質なサービスの提供を目指し、自働化技術の導入や自社開発に注力。その一環として、建設中の名古屋新倉庫でSkypodシステムを導入することを決めた。

Exotecとアルプス物流は入庫場所、保管場所、出庫場所の間の移動に加え、保管場所への格納や取り出しを全て自動化し、倉庫業務が大幅に効率化できると見込む。

(藤原秀行)

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