国交省、トラック事業者ら対象の「働きやすい職場認証制度」で二つ星を新たに導入

国交省、トラック事業者ら対象の「働きやすい職場認証制度」で二つ星を新たに導入

より高い水準への取り組み移行促進、23年度からは「三ツ星」も設定へ

国土交通省は8月2日、トラックやバス、タクシーの自動車運送事業者による働き方改革の取り組み状況を評価、可視化する「働きやすい職場認証制度」に関し、認証を取得した事業者のより高い水準への移行を促すため、これまでの「一つ星」に加えて、新たに「二つ星」を導入したと発表した。12月16日に申請受付を開始する。

同制度は2020年度に創設。これまでは、「一つ星」のみ申請を受け付けてきたが、「一つ星」認証を取得した事業者がより高い水準へ移行することを促すため、上のランクの「二つ星」も新設した。

12月16日より、「一つ星」を既に取得している事業者を対象に、「二つ星」申請および「一つ星」継続申請の受付を開始。制度の普及促進を図る。国交省は「三つ星」についても、2023年度に導入する予定。

同制度は法令順守状況や労働時間・休日、従業員の心身の健康状態など6分野に関し、審査の結果、基本的な取り組み要件を満たしていると確認できれば認証を付与している。国交省の指定を受けた一般財団法人日本海事協会(ClassNK)が認証実施団体として申請受付、審査、認証手続きを担っている。

審査料は1申請当たり5万5000円で、インターネットによる電子申請は3万3000円に割り引く。電子申請による一つ星の継続申請の場合、1万6500円となる。登録料は1申請につき6万6000円(いずれも税込み)。

認証を取得すると、厚生労働省と連携し、ハローワークにおける求人票への認証マークの表示や、認証事業者と求職者のマッチング支援を実施。求人エージェントなど認定推進機関の協力を得て、「求人サイトに認証事業者の特集ページの掲載」「設備改修工事の料金割引」といった措置も実施している。

今後、申請は23年2月15日まで受け付け、認証事業者は同6月以降に順次公開する予定。一つ星新規認証に関しては、申請受付は9月16日~11月15日で、認証事業者は23年3月以降に順次公表する。

(藤原秀行)

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