エアロネクスト子会社のNEXT DELIVERY、山口県美祢市でドローン配送の2回目実証実験

エアロネクスト子会社のNEXT DELIVERY、山口県美祢市でドローン配送の2回目実証実験

オンライン診療想定、処方医薬品とみなした荷物空輸

山口県美祢市とエアロネクスト傘下でドローン物流を手掛けるNEXT DELIVERYは3月13日、地域課題の解決に向けたスマート物流の構築について調査業務委託契約を締結したのに基づき、昨年3月に続いて3月9~11日(土)に、道の駅みとう(美祢市美東町)と赤郷公民館(美祢市美東町)を起点(仮設ドローデポ)として、ドローン配送実証実験を実施したと発表した。

NEXT DELIVERYとセイノーホールディングス(HD)、エアロネクストが開発している、ドローン配送と陸上輸送を融合して地方の物流ネットワーク維持を図る新スマート物流「SkyHub(スカイハブ)」の社会実装に向けて実施した。


物流専用ドローン「AirTruck」の着陸を見守る住民たち(道の駅みとう)

美祢市は小規模な集落が広く点在し、商店や飲食店も少なく、人口の約44%を高齢者が占めるなど、日常の買い物をはじめ生活利便性の維持が困難になっている。ドローンなどを活用し、物流機能の維持を目指す。

実証実験では将来のオンライン診療と服薬指導開始を見据え、美秋薬局と連携し、病院受診後の患者を想定した地元住民とオンライン服薬指導を実施。その後、地域コミュニティの核となっている赤郷公民館まで、処方医薬品を想定した荷物を配送した。

また、道の駅みとうに、荷物を集約する「仮設ドローデポ」を設置し、買い物弱者⽀援、災害時支援を想定した日用品、支援物資輸送を行った。

今回のドローン配送の実証はいずれもエアロネクストとACSLが開発した物流専用ドローン「AirTruck(エアトラック)」を使用した。

仮設のドローンデポとした道の駅みとうから、片道約8km先の赤郷公民館に向けてドローンは約18分で飛行し、地元スーパーから調達したお弁当とペットボトルの飲料を無事届けた。ドローンが空から降りて来て無事に着陸したのを受け、機体から商品が切り離され、住民代表に商品が渡された。


患者を想定した住民とオンラインで服薬指導をする薬剤師(美秋薬局)


実証実験に使用した日本発物流専用ドローン「AirTruck」


ドローン配送された商品を受け取る住民代表 (赤郷公民館)

(藤原秀行)※いずれもエアロネクスト提供

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