長距離に加え、200~350km中心の中距離も対象に
ネスレ日本は9月4日、JR貨物グループと連携し、長距離輸送をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトを加速させると発表した。
JR貨物と傘下の全国通運、日本運輸倉庫の3社とタッグを組み、500km以上の長距離輸送を対象としてきた貨物鉄道の利用を、より貨物量の多い中距離輸送でも2024年2月から段階的に拡大、物流の効率化を図る。
9月1日に実施した4社の調印式。(左から)全国通運・永田浩一社長、ネスレ日本・深谷龍彦社長兼CEO(最高経営責任者)、JR貨物・犬飼新社長、日本運輸倉庫・柏井省吾社長(日本ネスレ提供)
走行距離500km以下、200~350kmを中心帯に想定した中距離輸送で新たな輸送網の構築に取り組み、より持続可能な物流を目指す。
具体的には2024年2月以降、ネスレ日本の島田工場(静岡県島田市)からJR貨物百済貨物ターミナル駅(大阪市)を経由した関西方面への輸送を開始する予定。その後、ネスレ日本霞ヶ浦工場(茨城県稲敷市)からJR貨物隅田川駅(東京都荒川区南千住)を経由した東北方面への輸送に取り組むなど、段階的に貨物鉄道輸送への移行を図る。
これまでのネスレ日本の「持続可能な物流」への取り組み
貨物鉄道輸送の様子(いずれもネスレ日本提供)
(藤原秀行)