パナソニックオートモーティブシステムズ、LPガス配送事業者向けにエリア最適化コンサル開始

パナソニックオートモーティブシステムズ、LPガス配送事業者向けにエリア最適化コンサル開始

配送員の負荷可視化、件数や住所などのデータ分析も

LPガス(液化石油ガス)配送事業者向けの配送効率化サービス「DRIVEBOSS LPガス」(ドライブボスLPガス)を手掛けるパナソニック オートモーティブシステムズは5月21日、LPガス配送エリアの最適化コンサルティングサービスを開始したと発表した。

これまで提供していた「DRIVEBOSS LPガス」による日常の配送業務のサポートに加え、さらに幅広い効率化ニーズに応えることで、LPガス業界の課題解決を促進したい考え。

 
 

LPガス配送は、配送・保安業務資格が必要な特殊性に加えて、高齢化などで人材不足が深刻化しており業務効率化が急務となっている。配送員は固定の1つのエリアを1人で受け持って配送していることが多く、管理者が担当エリアを割り当てているが、配送員の業務経験や配送先件数など考慮する条件が多く、経験則に基づく手動での割り当てでは最適な判断・調整が難しいため、配送員間で業務負荷の偏りや、配送エリアの重複が発生し、業務効率の低下が懸念されることがある。

こうした状況を踏まえ、配送エリアの最適化コンサルティングサービスでは、担当者ごとに配送負荷を可視化するとともに、配送件数や住所、配送実績などのデータを専門のデータサイエンティストが分析し、シミュレーションを用いた最適な配送エリアを提案する。

配送エリアを見直した上で、配送計画作成や配送業務の効率化につなげる「DRIVEBOSS LPガス」を活用することで、効率化をさらに推し進められると想定。コンサルティングサービスでは、LPガス事業者の持つ過去の配送実績データなどを用いて最適な配送エリアを構築する。

パナソニック オートモーティブシステムズは2022年4月、パナソニックグループの事業会社制スタートに伴い、車載事業を担う事業会社として創設。24年12月2日から、株式の80%をApollo Global Managementの関係会社が投資助言を行うファンドが、20%をパナソニック ホールディングスがそれぞれ保有する経営体制に移行した。日本に本社を置き、海外8カ国に子会社を展開している。


配送負荷可視化のイメージ


配送エリア最適化のイメージ

 
 

(藤原秀行)※いずれもパナソニック オートモーティブシステムズ提供

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