関光汽船、梱包事業に参入

関光汽船、梱包事業に参入

輸送までの一貫サービス「Ferry Packaging Solution」を開始

国際・国内フェリーやRORO船の運航を手掛ける関光汽船は5月23日、新たに梱包事業を開始したと発表した。輸送までの一貫サービス「Ferry Packaging Solution」に注力する。

同社には近年、物流の上流工程に該当する梱包の手配を含めた一貫輸送サービスの要望が寄せられていることを踏まえ、新事業を展開することにした。

 
 

同社が得意とするRORO船を使った荷役方式による高品質な輸送と、一貫した輸送手配によるリードタイムの短縮を実現し、半導体・液晶関連装置や産業機械などの輸出貨物を中心に梱包需要を取り込んでいきたい考え。

新事業の拠点として、下関港湾地区内のフェリー接岸バースに隣接する場所に梱包作業場を設置。貨物の横持ちコストを削減し、梱包からバンニングまでを一貫して自社手配できるようにしてリードタイムの短縮を図る。

梱包仕様の変更による木材使用量や輸送コストの削減も目指す。航空輸送やコンテナ船輸送で一般的な頑丈なケース梱包に対し、フェリー・RORO船輸送では貨物への振動や衝撃が少ないため、スキッド梱包などの簡易梱包への切り替えを提案していく予定。

輸送先に対しては、同社の海外現地法人が一貫して輸送を手配することで、品質と安全性を確保する。


関光汽船 Ferry Packaging Solution サービス(同社提供)

(藤原秀行)

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