第1弾はトラック予約受付サービスとAI自動配車システム、運送事業者らの効率化を一段と後押し
※インターネット会見の内容を末尾に追加しました
Hacobu(ハコブ)とライナロジクスは4月15日、業務提携を開始したと発表した。
Hacobuが提供しているトラック予約受付などのサービス「MOVO(ムーボ)」と、ライナロジクスが手掛けている完全AI(人工知能)自動配車システム「LYNA CLOUD(ライナクラウド)」をAPI連携してサービス内容を拡充、運送事業者らの業務効率化を一段と後押しする。
提携の第1弾として、Hacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボバース)」と、ライナロジクスの「LYNA CLOUD」を2020年内にAPI連携させる予定。
両社は「配送計画作成時に物流施設のバース空き状況の照会、バースの予約確定後に自動で配送計画への反映が可能になるなど、バース状況を加味した配送計画の作成をワンストップで実現することができるようになる。これにより配送業務、庫内作業の効率が飛躍的に高まる」と効果を強調している。
今後はMOVOの別の機能も順次、LYNA CLOUDとAPI連携していく予定。
インターネットを通じて会見したHacobuの佐々木太郎社長CEO(最高経営責任者)は、ライナロジクスを提携先に選んだ背景として、BtoBの物流領域で成果を挙げていることなどを指摘。業務提携を生かし、23年には国内の600拠点程度でサービスが使われるようになることを想定していると明らかにした。第1弾の連携は早ければ今年秋ごろの開始を見込んでいることも紹介した。
ライナロジクスの朴成浩代表取締役は「Hacobuさんのトラック予約受付サービスなどは主要な物流拠点で導入される割合が非常に高まっている。それを基に(自社のシステムを通じて)配車計画が組まれるようになると期待している」と語った。現状では資本提携は検討していないことも明らかにした。
Hacobuとライナロジクスの連携イメージ(両社提供)※クリックで拡大
(藤原秀行)