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【独自取材】soucoと日立物流が連携、EC事業者の入出荷業務を包括的に支援へ

【独自取材】soucoと日立物流が連携、EC事業者の入出荷業務を包括的に支援へ

物流ロボットなどシェア可能な専用センター提供、商品のデータフォーマットも自由

倉庫の空きスペースと保管を希望する荷物のマッチングサービスを手掛けるsoucoは、日立物流と連携し、今年5月中旬をめどに、EC事業者の入出荷業務を包括的にサポートする新サービス「FillGo(フィルゴ)」を開始する。

soucoはマッチングサービスで4月現在、倉庫事業者や物流企業などの登録数が1300社を超え、着実に需要を獲得している。EC事業者からは保管スペースにとどまらず、入出荷業務を担うフルフィルメントセンターの紹介を希望する声が多く寄せられているのを踏まえ、サービスの幅を拡充することとした。日立物流はsoucoの幅広い顧客網を生かし、EC事業者向け物流の需要を着実に獲得していきたい考えだ。

soucoは4月28日、サービス開始を正式発表した。新サービスは日立物流グループの「春日部物流センター」(埼玉県春日部市)内に昨年9月から本格稼働しているEC事業者向け専用拠点「ECプラットフォームセンター」を活用。同センターは約2000坪のフロア内に物流ロボットを組み合わせたピッキングシステムや段ボールを適正なサイズに組み立てる製函機といった先端自動化機器と商品保管スペースを配置し、EC事業者が必要な時に必要な分だけを使えるようにして固定費削減や入出荷迅速化につなげることで中小EC事業者らの成長を後押ししていく仕組みとなっている。


「春日部物流センター」の外観(日立物流のYouTube動画より引用)


「ECプラットフォームセンター」内の商品保管エリア。ギークプラスの物流ロボットが棚を持ち上げ、ピッキングエリアまで運ぶ

soucoが自社のマッチングサービスの顧客網なども踏まえて同センターの利用を案内し、EC事業者の入出荷業務の負荷軽減を支える。中小のEC事業者はある程度の出荷個数がないと倉庫事業者に業務委託しにくいといった課題を抱えているが、ECプラットフォームセンターを提供することで、少量でもフルフィルメントサービスを受けられるようにする。

さらに、EC事業者はフィルゴのシステムを使えば、通販モールやECサイト向けの出荷を指示する際、従来使ってきたデータのフォーマットをそのまま使えるため、委託先の倉庫事業者が使っているWMS(倉庫管理システム)に合わせてデータの様式を変更するといった手間を省くことも期待できる。

soucoは「EC事業者の方々はフィルゴに物流業務をアウトソースすることにより浮いた時間で、商品開発や集客、販促に経営資源を集中させることができる。注文が増えれば増えるほどわれわれのサービスが威力を発揮する」と強調。2023年6月までに月間1万5000件の出荷取り扱いを目指す考えだ。


フィルゴの概要(souco提供)※クリックで拡大

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(藤原秀行)

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