独スタートアップ企業と提携、医薬品や日用品など輸送目指す
ANAホールディングス(HD)とドイツのスタートアップ企業ウィングコプターは4月15日、ドローン(無人飛行機)を用いた配送の事業化で業務提携したと発表した。
ウィングコプターが開発する長距離・高速飛行が可能な固定翼型VTOL(垂直離着陸機)ドローンを使い、医薬品や日用品などを運ぶことを想定。2022年度をめどに全国の離島や山間地域でドローン配送を実現したい考え。
ANAHDは16年にドローン事業化プロジェクトをスタート。政府が22年度に、都市部上空で操縦者の目が届かない遠距離をドローンが自律飛行する「レベル4」実現を目指しているのを踏まえ、自社で積極的にドローン配送に取り組んでいる。
第1弾として今年3月、長崎県五島市福江島~久賀島間でドローン配送の実証を展開。医薬品や血液検体を無事配送することに成功した。ANAHDは航空便の定期・安全運航のノウハウをドローン配送に生かせるとみている。
ウィングコプター製ドローンのイメージ(ANAHDプレスリリースより引用)
(藤原秀行)