セイノーHDと小売業向けメディア事業のエブリー、資本・業務提携

セイノーHDと小売業向けメディア事業のエブリー、資本・業務提携

ネットスーパー関連サービス強化

セイノーホールディングス(HD)とレシピ動画「DELISH KITCHEN」(デリッシュキッチン)を運営するエブリー(東京都港区六本木)は4月28日、資本・業務提携したと発表した。

エブリーは既にセイノーグループで宅配を手掛けるココネット、情報システム開発のベクトルワンと市、代表取締役社長 田中 靖丈)と業務提携している。セイノーHDともタッグを組み、インターネットスーパー向けシステムの提供範囲拡大とラストワンマイル配送における連携強化を図る。資本提携の具体的な内容には触れていない。

セイノーHDは社会インフラとしての環境・産業・生活への貢献、効率化、質の向上につながる「オープン・パブリック・プラットフォーム(O.P.P.)」の構築を進めており、特にラストワンマイル領域は買い物弱者対策などの社会課題解決を積極的に推進している。

エブリーは2015年に「DELISH KITCHEN」の運営をスタート。16年からは店頭サイネージ(電子看板)を中心とした小売業の集客支援などのソリューションを提供している。

22年には「リテールメディア構想」を掲げ、ココネットやベクトルワンと協力し、店外の購買手段を提供するネットスーパーの開発・導入、購買前後での顧客接点を創出することでCRM(顧客情報管理)を強化できる小売業向けアプリの開発・導入を推進している。

ベクトルワンが保有するネットスーパーの受注システムとピックパック支援システムは、マーケティング・CRM機能を強化することを目的としてエブリーに譲渡。エブリーはオンライン購買における消費者接点となるネットスーパー機能を強化する。

(藤原秀行)※いずれもセイノーHDとエブリー提供

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